頭陀袋とは僧が経巻・仏具・布施などを入れて持ち歩く袋のことです。
棺の死者には頭陀袋を着用させますが、死者の首に掛けて仏道修行の旅に出ることを模しており、中には紙に印刷した六文銭を入れます。
西方浄土説とは仏壇を安置する一つの方法のことです。
仏壇を東向きに安置する方法で仏教における理想の世界、西方浄土を毎日礼拝することにつながる方法です。
南面北座説とは仏壇を安置する一つの方法のことです。
仏壇が南向きで、北を背にする安置の方法で、家の構造上、可能な場合はこの安置が一般的です。
本山中心説とは仏壇を安置する一つの方法のことです。
本尊(本山)のほうに向かって家人が毎日拝礼できるように仏壇を安置します。
本尊とは寺の中心となる重要な仏像のことです。
寺院での法会は寺院の本尊の前で営み、自宅では仏壇の本尊の前で営みます。
芳名板とは供花を供えた人の名前を花に名札を付けて示すのでなく、名前だけを別に一覧にして示す形式のことです。
並び順は意味を持たないということで順不同とし、あいうえお順に掲載するのが通例です。
棺とは遺体を納めるもののことです。江戸時代までは座った形のままで納まる座棺が主流でしたが、明治以降は寝た形で納まる寝棺が使用されるようになりました。
日本では木棺が主流です。
樒とは仏花ともいわれ、仏前に供える常緑樹の香花です。
戦前では神葬祭の榊同様に祭壇の両サイドに供えられました。
中部、関西、四国などでは、花環の代わりに供花として用います。
告別式用の装飾壇のことです。上部が宮型、寺院建築風の装飾物は輿が変形したものです。
現在では葬儀式の法要、礼拝のための装置という役割と死者を弔うための表現装置という役割があります。
棺前とは祭壇の最上部に飾られる宮型装飾のことです。
古くは祭壇の後ろに棺を納めた輿を置きましたが、輿を使う習慣がなくなったため、輿を模した宮型装飾を柩前に置いたことからこの名が付きました。
春日燈籠とは奈良の春日神社の燈籠を模して作られた葬具のことです。
三具足を模した構成で外側には四華花を配していることが多いようです。
今ではあまり見かけなくなりましたが、祭壇最上部の位牌の両横に対に置かれたようです。
案とは神道で用いるものを載せるテーブルのことです。
白木八足ともいい、白木製で通常のテーブルの脚が左右2本づつなのに対して左右が4本づつ合計8本となっています。
玉串を載せるのが「玉串案」、食べ物である餞を載せるのが「餞案」といいます。
天蓋とは祭壇の上などの装飾用の覆いのことです。
多くの天蓋は、仏のための仏天蓋と僧のための人天蓋の2種類があります。
もともとはインドの習慣で強い日光をさえぎるものでした。
竜頭とは魔よけと再生の意味がある竜をかたどった装飾のことです。
野辺送りの際などに先頭に竜を立てて、悪霊を追い払い、死者を無事にあの世へ送り届けるといわれています。
仏教では竜は仏の教えを守る神とされています。
野膳とは墓地で使われる供物や団子などを載せるための台のことです。
身内の死は直ちに受け入れられないため、墓に食物を持っていったことに始まります。
食物には不思議な霊力があると考えられていたため、死者の蘇生や霊の慰撫の気持ちを込めて供えます。
野机とは墓地で使う野膳などを置く白木の机のことです。
経机や焼香机をかたどって作られており、この前で戒律を授かる授戒会が行なわれます。
六灯とは火袋が6つある祭壇の左右にある装飾です。
死者が六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)に迷い込まず仏の世界へいけるように、との願いを込めます。
雨屋とは隔離した死者を雨から守る家のことです。
日本には生死を穢れたものとして隔離する風習があり、別に小屋を作っていました。
現在は火葬が多いためめったにみかけることはありません。
塔婆とは墓に立てる塔形で先にギザギザのついた木製の棒のことです。
仏事供養の時に墓に立てます。
釈迦のお骨(仏舎利)を供養する五輪搭などを模して作られました。
後飾りとは祭壇を片付けた後に、遺骨、遺影、位牌などを載せる台のことです。
木製かダンボール製で2,3段のものが多いようです。
上段に遺骨、遺影、位牌、中段に供物、下段に供養具を飾るというパターンが多いようです。
方立とは祭壇の前などに積み上げられる砂糖菓子のことをいいます。
砂糖菓子は昔、貴重なものだったため、贅沢の象徴でした。
現在でも土産などを持参する際に、よく使われたりします。ほう
骨壷とは火葬が終了した遺骨を納める入れ物のことです。
拾骨が終わると、係員が骨壷を白木の箱に納め、白布で包んでくれます。
遺族は骨壷を両手で抱えるようにして持ち、帰途に着きます。
四華花とは四本の木々に似せられて作られた紙製品のことです。
お釈迦様の入滅の時に周りの木々が白く枯れてしまい、白い鶴が並んでいるようにみえたという故事に由来しています。
祭壇には棺の四隅に飾ります。
高欄とは祭壇の周りに取り付ける横木のことです。
祭壇の周りに高欄を取り付けることでその中を聖域とし、周りと区別します。
祭壇を豪華に見せる装飾の役割も果たします。
燭台とはローソクを照らすための台のことです。
明かりは闇を照らすため、人間の無知を照らしてくれる仏の知恵の光を表すものとされています。
通夜にはローソクを火を絶やしてはならないというのもこういった教えからきています。
香典台とは香典を置く台のことです。
弔電と一緒にまとめて置く場合もあります。
弔辞が書かれた紙も弔辞が終われば、香典台に供えます。
位牌台とは祭壇に飾る位牌を置く台のことです。
位牌は礼拝の中心となるもので、大切に扱います。
ただし、位牌を用いない宗派もあります。
骨台とは骨壷を置くための台です。
葬儀終了後に火葬する場合は必要なく、火葬後に行なわれる葬儀に使われます。
日本では釈迦のお骨を祀った五重塔が多く建立されているなどお骨を大事にする風習がよくみられます。
三方とは食物を載せる台のことで三方向に穴が開いています。
仏式では赤や黒の漆塗りが多いようです。
盛物台はこれがさまざまな形に変化したものです。
天目台とはすり鉢型の茶碗をのせる台のことです。
祭壇の上の飾りとして使うほか、実際に導師にお茶を出す際などに使用します。
導師にお茶を出す際は赤塗りの天目台を使用します。
供物台とは食べ物などの供養の品をのせる祭壇の台のことをいいます。
現在は丸型や四角形のものを多く見かけますが、六角が本来の形で丸型は略式です。
灯籠とは祭壇の上に載せる照明器具のことです。
五重塔や三重の搭をかたどった装飾がされ、明かりを入れることで仏の悟りに照らされているという意味合いを込めます。
お盆の最終日には灯籠流しの行事が行なわれ、火をともした灯籠を川や海へ流します。
輿とは火葬場まで棺を運ぶ野辺送りの際に使われる装飾が施された乗り物です。
現在の野辺送りはほとんど自動車のため、霊柩車の装飾にその形が残っています。
霊柩車には輿の片面だけが使用されており、屋根瓦の家の装飾が施されています。
唐木仏壇とは紫檀、黒檀、栃、桜、けやき、柿、桑などを材料に、素材の風合いを生かして仕上げた仏壇のことです。
東日本に多く普及しているようです。
金仏壇とは杉、ひのき、けやきなどを材料に、漆塗した上に金箔を貼って仕上げた仏壇のことです。
正式には漆塗金仏壇といい、西日本の浄土真宗系の家に多いようです。
数珠とは多くの玉を糸でつないで輪にした仏具のことです。
玉の数108が基本ですが、54、42、27、21、18、14などもあります。
持ち方は宗派によって違いがありますが、108のものは二連にして左手で持つというのが一般的です。
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